令和七年 実りの秋

体験、出会い、学び

季節は進み時は秋となりました。 稲はたわわに実り、収穫祭や抜穂祭が行われました。 私も干し柿造りを行いました。 既報のように十月から行う松の会での祭祀では、手順や作法の確認、所作の統一などをあらためて学んでいただく機会が設けられました。 金華山では急場で代役を務め、祓い師覚えたいと目覚めた渡辺君には一つ一つの流れや所作を学んでもらいました。 実践も行いながら、時に祝詞をあげる速さや、大麻おおぬさ(お祓いの道具)の振りかたにダメ出しもしました。 へこたれることなく続け、その結果直近の新嘗祭では装束をけて見事な祓い師ぶりを神前に披露してもらうまでになりました。 松の会の一人一人が意識を新たにしてきている顕れの一端のように感じます。

10月5日(日) 月次祭 祭主:安藤友美 祓い師:伊藤 典儀:岩澤 (15名)

この日の月次祭は、網地島での塩づくりの御祭りに参加された方々が大勢参加下さり賑やかなものになりました。 3年目の参加となる鹿児島のMAXのディジュリドゥの奉納演奏、レインボーバードバンド(薬師丸郁夫、孝子)の「アワのうた」奉納、あすか&ひとみさんのフラ奉納演舞、ありがとうございました。 そして月次祭の最後に、8月のかのととりの日の神事でOさんによりご縁を繋いだ白山御玉石鎮めの神事を行わせていただきました。

10月19日(日) 抜穂祭 祭主:千葉 祓い師:伊藤 典儀:岩澤 (23名)

毎年太日月大神之宮の祭祀で1年間ご神前にお上げする荒稲あらしねとするため、抜き穂を行います。 前日まで大雨が降っていた宮城県ですが、蔵王山が通してお姿をお見せ下さる中での祭りでした。

祭り終了後、直会としてつきたての餅や、多くのごちそうを振舞っていただくのですが、この日は外ではなく、半田さんのご自宅でのお振舞いとなりました。 毎回準備も大変なことと思いますが甘えさせていただいております。 収穫の感謝を捧げ、美味しくいただきました。 翌日から痛めた肩の手術のため入院される半田さんの一日も早い回復を祈っています。

10月28日(火) 旧九月八日祭 祭主:岩澤 祓い師:伊藤 典儀:千葉 (5名)

御剣の大神、黄金の大神、白金の大神の三神を神籬に降ろしての祭りとなります。 悪神を祀る日月神示に則った大切な祭りとなります。

11月2日(日) 新嘗祭 祭主:伊藤 祓い師:渡辺 典儀:岩澤 (7名)

新嘗祭の祭主は私が務めさせていただきました。 神社庁推奨の食前感謝の言葉に次のようなものがあります。 『たなつもの 百の木草もあまてらす 日の大神のめぐみえてこそ』 五穀やあらゆる植物(木草)の恵みはあまねく一切を照らし育んでくれる天照大御神のお陰あればこそ、 そういった意味となります。 秋の祭りはこの和歌がいっそう心に響きます。 この新嘗祭の祭祀で渡辺君が装束を着けて祓い師を務めました。

これら松の会主催の祭りではない祭祀が10月は続きました。 元神様のお導きのままに動いたものです。

10月1日(水) 朔日詣り 私一人で大神様と向き合う祀りです。 めずらしく大雨の中しばらく立ちつくし、半ば瞑想をしているような時間を過ごしました。 ザーザーと勢いよく水が流れる中に立ちつくしているようで、ともすると地面の下を水が流れているようにも感じました。 しかし現実にはそのようなことはなく、ただ足元の砂利に雨が落ちているだけなのでした。 不思議な感覚の中、傘を捨て、祝詞をお上げしました。 幸い祭祀中は雨が小降りとなり大して濡れることはありませんでした。

10月11日(土) 小さき花まつり2025 世界平和祈願 祭主:伊藤 祓い師:渡辺 (30余名)  令和になって毎年参加しているこの祭り、今回祓い師を渡辺君に初めて努めてもらいました。 毎回この「小さき花まつり」のオープニングを務めさせてもらっています。 お馴染みの顔も沢山お見受けし、そんな皆さんと少しの時間ですがお話しできることはとても貴重なことと感じています。

10月27日(月) 刈穂、抜き穂の儀及び収穫祭(石森様) 祭主:伊藤 祓い師:渡辺 (12名)

小さき花まつりを主催される石森さんの田んぼにも、私たちのお宮の荒稲を籾米としたイセヒカリが植え付けられています。 この時の写真には不思議な光が沢山写っているのに後から気が付きました。

収穫を喜び、祭り終了後には皆で餅をつき、直会で振舞っていただきました。 直会では楽しくお話しさせてもらい有意義な時間となりました。 また、数年前、イセヒカリを植えた時に一度だけお田植祭を行わせてもらったのですが、そこの田んぼだけイノシシの被害に遭わなかったということをお聞きしました。 次にお田植祭を行う時は明確に、イノシシ除けの文言も祝詞に入れましょう、などと盛り上がりました。

11月1日(土) 朔日詣り  大神様との大事な対面です。 霜月朔日詣りの祝詞を上げさせていただきました。 そのお応えはこの日から4~5日経っていただくことが出来ました。 この一ヶ月の動き、祭祀に深く表されていました。 意味のないものなど一つとして無いのです。 分かっていても見事なものです。

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