大祓詞に登場し、祓いに重要な働きをする神々に「祓戸の神」がおられます。今から十年前、縁あって岩手のタイマグラキャンプ場で行われた「いのち輝くまつり」で世界平和とまつりの成功を祈った祭祀を行いました。祓戸の神の一神、瀬織津姫を祀る早池峰山の麓で行われたこのまつり、祭壇のロウソクに瀬織津姫様と思われるお姿が現れた(上の写真)のですが、どんな祭りだったのか当時を振り返ってみたいと思います。
この年(平成26年)は太日月大神之宮建立から十年が経ち、2月に十周年記念大祭を行った節目の年です。前年まで7年に渡り蔵王連峰の山ふところを会場に開催されてきた「いのち輝くまつり」を岩手で開くので協力してほしいと、私たち松の会に依頼があったのが発端でした。まつりのオープニングで世界平和やまつりの無事などを祈願する神事の依頼でした。当初、岩手北部で開催の予定と聞いてましたが変更になり、ぎりぎりで岩手県中部の早池峰山麓タイマグラキャンプ場が会場と決まりました。このまつりはマヤ暦(マヤ文明の暦)における大晦日(一年の最終日)7月24日(木)に始まり、時間をはずした日、元旦(新しい年が始まる日)、新年二日目まで7月24日(木)から27日(日)の4日間にわたるまつりという予定でした。平日含め予定が取れる世話人の千葉社長と私の二人で祭祀を行うことになったのです。 そして24日当日、現地に向かう車の中で話していて急に気付かされたました。ああっ!大祓いだ!高速から降りてからコンビニで半紙やハサミを購入し、急遽祓い用の人形を作りました。かくして「いのち輝くまつり」で当初予定にない大祓いを行うことになったのです。当日はマヤ暦の大晦日、場所は祓戸の神の瀬織津姫を祀る早池峰山の麓、そしてキャンプ場の横には罪穢れを流す清流薬師川が流れています。 祭主千葉、祓い師伊藤にて滞りなく祭祀は行われました。
祭壇の神籬には太日月大神、土地神(産土神)である瀬織津姫の二神を降ろしたままにまつりの期間祀ってもらうようお願いし、ロウソクの火を灯し続けました。
25日(時間をはずした日)はアイヌの祀りを体験し、上の写真中段右には火の神が踊っているような様子が写っています。また半田さん、南部さんの太鼓の演奏が終わったところに龍神雲が現れ(上の写真下段右)他の雲が流れていく中、上空に張り付いたようにしばらくとどまっていました。 そして26日(元旦)早朝、薬師川の清流で水を汲みあげ、初水(新年最初に汲み上げて神前に供える水)として祭壇にあげようとしたところ、ロウソクに現れた形がこの写真だったのです。
2神現れています。一柱は壺なのか桶なのかを抱えているように見受けられます。 見事に土地の産土神としてまつりを見届け、祓戸の神としてその役目を果たして現れて下さったものと感じました。(なんと神々しいお姿なんでしょう……) この後まつりは最終日までつつがなく進行し、まつりの成功を感謝して神々様にお帰りいただき(昇神)帰途についたのでした。
このように、神様はいろいろな形でお姿を現されることがあります。 それはお働きがあればこそ示されるものだと感じます。