あの事件を覚えておられますか? 平成17年、ホリエモンこと堀江貴文さんが代表を務めるライブドアグループによるニッポン放送買収事件を…。 あれからまもなく19年になります。 十九でとく(解く)、ここでこの事件の背景を語ることは、これも神様の導きがあってのことかもしれません。
当時世間の関心を一手に集めた事件の詳細は次の通りです。 平成17年(2005年)2月8日、ライブドアが時間外取引で一気にニッポン放送の発行済み株式の29.63%を子会社のライブドアパートナー名義で取得し、既に取得済みの5.36%と合わせて34.99%保有となり、ニッポン放送の筆頭株主となったことが分かったのが発端でした。 この時点で発行済み株式の3分の1を超え、特別決議の拒否権を持ち、経営に大きな影響力を持つことになりました。 これは関東地区のラジオ局1局の買収ではありませんでした。 フジサンケイグループの1つであるニッポン放送はフジテレビの株式の22.51%を保有する筆頭株主だったのです。 対してフジテレビのニッポン放送株式取得率は12.39%にとどまっていました。 ニッポン放送の約12倍の売り上げ規模を持ち、株価も3倍になるフジテレビと資本関係が逆転しているという構造になっていたのです。 つまりライブドアはニッポン放送を通してフジテレビに大きな影響力を持つことになったわけです。 もともとこの資本の逆転関係の危うさを知っていたフジテレビは、ニッポン放送の株式の50%以上取得(完全子会社化)を目指して1月18日付けで株式公開買い付け(TOB)を開始していました。 それに先んじてライブドアは2月8日、たった一日で34.99%の株を固めてしまったのです。 のちに判明しますが、株式取得資金として2010年満期ユーロ円建て新株予約券付き社債(CB)を発行して約800億円を調達していたのです。 これに応え2月10日、フジテレビは公開買い付けの目標を50%超から25%超に変更します。 これにより商法の規定でニッポン放送はフジテレビの議決権を失います。 すかさずライブドアがニッポン放送の経営権を奪おうと(50%超の株式取得を目指し)フジテレビに対抗して同じくニッポン放送株式の公開買い付け(TOB)、敵対的買収を仕掛けます。 売買価格が跳ね上がる、まさに1株を巡っての争奪戦となりました。 この時高値で株を売りぬいた村上ファンドが話題になりました。 また、敵対的買収を阻止することに協力し株をフジテレビに譲ったソフトバンクが、ホワイトナイトと呼ばれたことも記憶に残っているのではないでしょうか。 その結果はどうだったでしょう。 3月7日フジテレビは目標を大きく上回る36.47%を取得して3分の1を超え、重要事項否決権を確保してTOBの期限を終えます。 対するライブドアは3月16日付けで50%を10株だけ上回り過半数を超えました。 これらに先立ち、ニッポン放送は手持ちのフジテレビの株式全部を2月25日付けで、大和証券SMBCとソフトバンクインベストメントの2社に期限付きで貸し出し転出させてしまいます。 結果、ライブドアはニッポン放送の経営権を取るところまでいきましたが、最大の目的だったフジテレビへは手が届きませんでした。 ライブドアは多大な借金をして敵対的買収を進めたため、いつまでも株式の大量保有の状態を維持できなかったものと思われます。 5月23日、フジテレビが破格の条件でライブドアグループのライブドアパートナーズを買収、子会社化させます。 これによりライブドアパートナーズが保有していた32.4%のニッポン放送株と合わせて、フジテレビが保有するニッポン放送株は68.87%となり、ライブドアの影響から脱することになりました。 世間をあっと言わせたライブドアのニッポン放送買収事件はここに収れんします。 堀江貴文代表とライブドアが莫大な利益を得たことは言うまでもありませんでした。
さて、この事件は私どもの太日月大神之宮建立鎮座祭のちょうど1年後に起こりました。 この顛末を見ながら「大神様が型を見せてくれている」と感じたことを思い出します。 ライブドアの株式取得資金捻出は新株予約券付き社債(CB)発行によるものでしたが、全額引き受けたのがあのリーマンブラザーズ証券です。 今回、ライブドアがフジテレビに影響力を行使できるようになったとしたら、リーマンブラザーズは社債を株式に変換し(新株予約権の行使)ライブドアの経営権を握ることも可能だったでしょう。 そうなるとリーマンブラザーズがライブドアを通じて、ニッポン放送、フジテレビに影響を持つことが出来たのです。 国民の利益を守るため、外資規制、電波事業法で外国人が直接20%以上の株式を保有した場合、放送事業者の免許が取り消しになります。 しかし、今回直接の株取得に当たらないので、これが可能だったのです。 フジテレビを支配する道が開いたかもしれないのです。 それを裏付けるようにこの騒動の中、当時の麻生総務大臣が間接的でも株式の取得を規制する法の改正を求めています。 日月神示に富士を目ざして攻め寄する、とあるように神の国である日本を取りに来ますが、その霊的中枢は富士であり、その富士を目ざして来ることが示されています。 日本(ニッポン放送)を取りにきますが、目ざしているのは富士(フジテレビ)なのです。 裏に外国が隠れて日本(ニッポン放送)を金で取りに来て、過半数を取り多数決という数の力で支配に来ます。 富士(フジテレビ)はそれに対し36.47%で(ミロクのよなる、と現れ)守ります。 この取次をしているのがライブドア(生きている扉、岩戸が動いている比喩)でした。 そして元々富士(フジテレビ)は12.39%【ひふみ(救)すくう】で日本(ニッポン放送)を守っていたことも分かります。 陰で日本(富士)の支配を目論んだリーマンブラザーズ(ユダヤ資本)がその後どのようになったかは(破綻)皆さんご存じの通りです。
世の中の動き、自然の動きや現れ、気配、それらの中に気付けよ、というメッセージがあります。 気付けたなら、それはあなたへのメッセージです。