すべては金華山から

体験、出会い、学び

私が神様に誘われるきっかけになった出来事について書いてみます。                                     平成元年7月、当時お付き合いのあった設計事務所のH先生に誘われて、山形県敬神会主催の宮城県三社巡りの企画に参加した時のことです。三社とは竹駒稲荷神社(タケコマイナリジンジャ)、塩釜神社、それに金華山黄金山神社(キンカサンコガネヤマジンジャ)の3ヶ所です。                                                               竹駒稲荷神社を正式参拝したのち、鮎川港から金華山に渡り参籠所に一泊しました。                                                                           翌日の朝一番祈祷に参加することになっていましたが、H先生の提案で早朝山に登り朝日を拝もう、となったのです。                                            浴場で水をかぶり身を清め、翌朝暗い中山道に歩を進めました。                         参加者は5~6人くらいだったと思います。                                    懐中電灯を持った人が先頭で導いてくれますが、とにかく真っ暗闇です。                        結構な急斜面もあり、はぐれないよう登っていくうちに段々薄明るくなっていきました。                                                               しかし霧の中なのです…夜明けのせいかオレンジがかったセピア色の霧です。             前を歩いていたはずの人を見失ったと思ったら、ふいに平らな開けたところに出ました。                                                         視界がゼロで一歩も動けません。 開けたところと思ったのは、一様な明かるさのセピア色の世界が広がるだけで、障害物らしき気配がまったく感じられなかったからです。                                                                      もしかしたら、目の前が崖なのではないかとさえ感じられたのを覚えています。                                                                  大声で先生たちを呼びますが、返事がないどころかまったくの無音です。                     風や温度さえ感じない、異質な空間でしばらく過ごしました。                          そのうち変化の無かった明るさに変化を感じたと思ったら急に白い霧に変わり、どんどん薄れていったのです。                                             すると、2~3メートル先にはぐれたと思ったH先生たちが立っていました。                                 「いとーさん、心配しましたよ。みんなで探したんですよ。声聞こえませんでしたか」と言われて驚きました。一歩も動いていないのですから…。                                その後見事な朝日に手を合わせ、全員セピア色の霧など知らないと言うなかを下山しました。

さて、下山後朝一番祈祷は平成元年が巳年ご縁年ということで、いつものご祈祷所でなく、御開帳された本殿拝殿にて行われました。                                    この時7月の暑い日で、朝7時代というのに汗が滴る中での御祈祷でした。                    神職さん方を待っていたところ、にわかにゴーツと聞こえてきたと思ったらザザザザーと周りの木々が騒めき始め、強い風が吹き始めたのです。                                                         天地を共鳴させながら何者かが来た、そんな感じがしました。                                    すると合わせるように参進太鼓の音とともに神職の皆様が拝殿に進んでこられ、一連の神事が粛々と執り行われたのでした。                                         神様がいらっしゃる中での神事です。只々平伏し畏敬の念を感じておりました。                                                   御祈祷が終わったあと、風と共に神様がお出ましになった気配を感じたことを話しても、風が吹いたことさえ覚えていない人が多く驚いたものです。

この時の体験後、否が応でも様々な出会いや、体験を通して神様の御用を務めることになっていきました。                                                  思えばこの金華山での異界体験が神界と紐づけされるということだったのではないかと思います。(時も平成元年、日月神示が世間に開示されていきます)                                                     金華山は雛型論からいうと日本そのものの位置に当たります。                         また、東北地方(丑寅)に位置し、黄金山大神(金山毘古神、金山毘賣神)を祀る神域です。                                                         丑寅(ウシトラ)の金神とピタリ符合します。                                この数年後、金華山山山頂近くの天柱石にて、出口信一先生を招いて金華山神行を行ったのです。                                                      すべてはこの金華山から始まりました。

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